こんにちは!MondオーナーのAmiです。
Mondでは、店内でコーヒーをご注文いただいた方に、ヨーロッパのヴィンテージカップへ注いで提供しております。
全て私が現地で買い付けたもので、特に1960〜1970年代のカップを中心に揃えています。
今回は、Mondで取り扱っている代表的なヴィンテージカップと、現地での買い付けの様子をお伝えしたいと思います。
ヴィンテージカップの魅力
Mondは、もともとコーヒースタンド兼グローサリーストアとしてオープンしました。
当時は、コーヒースタンドということもあり、To Go(お持ち帰り)が主体で、店内で飲まれる方にも紙コップでご提供していました。
しかしながら、年月が経つにつれ、店内で過ごしていただく方が増えてきました。
そこで、2年程前から、姉妹店の「Relier(ルリエ)」で取り扱っていたヴィンテージカップを使うようにしました。
私がヴィンテージカップに魅了された理由は、50〜60年も前の時代に作られ、色々な場所や人を経由して今自分の手元にある、という時間の流れを感じられることと、当時の文化や歴史を知るキッカケになるという点です。
例えば、当時ドイツは東西に分かれていましたし、チェコとスロバキアも「チェコ・スロバキア」という一つの国でしたよね。
また、紙コップを使い捨てるというビジネスモデルについても、資源を大量消費することに疑問を感じていた時期でもありました。
職人技が光る「Corfou」
まず最初にご紹介するのは、BOCH(ボッホ)のCorfou(コルフ)です。
BOCHは、100年以上の歴史を持つベルギーの老舗食器メーカーで、ハンドペイントで描かれる柔らかい絵柄が特徴です。
Corforは、1960年代に生産された、BOCHの中でも大胆に描かれた花や葉が華やかで、オレンジと白の霜降りのような表情が珍しいシリーズです。
ハンドペイントなので、一つとして同じものは存在しません。
キャラメル色が鮮やか「Picnic」
次にご紹介するのは、こちらもBOCHの後継メーカー「Villeroy & Boch(ビレロイ&ボッホ)」の1980年代に生産された、「Picnic(ピクニック)」。
キャラメルブラウンのボディに、お花と草のモチーフがハンドペイントで描かれています。
ソーサーもお花の形になっており、Picnicという名前がぴったりの可愛いカップです。
※ こちらは、エスプレッソ用のカップです。
パリ郊外をイメージした「Rambouillet」
次もまた、BOCHです。
こちらは、1960年代に生産された「Rambouillet(ランブイエ)」というシリーズで、パリ郊外にあるのどかな街の名前です。
森をイメージした木や葉のようなモチーフがハンドペイントで描かれています。
北欧食器の代表格「RUSKA」
最後にご紹介するのは、ご存知の方も多いと思いますが、フィンランドの食器メーカー「ARABIA(アラビア)」の「Ruska(ルスカ)」シリーズです。
ARABIAは、北欧食器を代表すると言っても過言ではないほど、日本でも人気があります。
「Ruska」とはフィンランド語で「紅葉」という意味で、ひとつずつ焼き上がり後の色の出方が異なり、日本の備前焼のような味わいがあります。
Mondでは、コーヒーカップの他に、エスプレッソ用のカップもご用意しております。
キラリと光る「宝物」を見つける
これまでに紹介したのはほんの一部で、Mond店頭には全部で10種類ほどご用意していますので、気になるカップがありましたら、気軽にお声がけくださいませ。
これらのカップ&ソーサーは、主にヨーロッパの蚤の市に足を運び、買い付けしたものです。
以前住んでいたオランダはもちろん、フランス、ベルギー、イギリス、スペイン、ポルトガル、チェコ、オーストリア、といった国を回ってきました。
実はこれが意外と大変な作業で、日本語はもちろん英語も通じない状況で値段交渉したり、重い荷物を持って練り歩いたり、良いものが全く見つからなかったときなどは愕然としてしまいます。
そんな中で、良いものが見つかると飛び上がるほど嬉しいですね。笑
しかし、それでもまだ安心することはできません。苦労して手に入れた「宝物」はその後、丁寧に梱包し日本へ送ります。
ヨーロッパから航空便で約2週間で届くのですが、開梱すると1箱につき1、2個は割れてしまっているのです。。
このようにして私が現地で買い付けたヴィンテージカップは、長い旅を経てMondのお客さまの元に届きます。
日本から遠く離れた国の歴史や文化に想いを馳せながら、Mondでのひとときを楽しんでいただけたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
Ami